小学生が書く作文が良くなるコツをコンクール入賞作品を読んで探ってみた
作文ってどうやったら上手に書けるようになるんだろう…それが最近の私の一番の悩み。
だってどう教えても何度書いても全然変わらないんだもん(;´Д`)
そこで市内の作文コンクールで入賞した作文とかを見ると参考になると聞いたんだけど、とても同じ一年生が書いたものとは思えない内容でビックリ!
でもおかげで上手に書けている作文には特徴があることを発見したんです。
そこでこちらでは今よりもっと上手に作文を書くためのコツをまとめてみました。
これでもうちょっとはうまく書けるようになるかな?
目次
小学生の作文コンクールの入賞作品はどこが違う?
私が小学生の頃書いた作文はただの行動記録ばかりだったからよく先生に注意されてました。
だから娘が今そうなっているのもわかってるし、別に作文コンクールで入賞しようなんて思ってません(笑)
参考>>>娘の書いたちょっと残念な作文はこちら (;´Д`)
でも同じ年齢の子供が書く作文のレベルがどの程度なのかも気になるし書き方のコツとかがわかればいいなと思って作文コンクールの入賞作品を読んでみました。
そうしたら・・・
あまりのレベルの違いにビックリしました(゚д゚)
まずは文字数。
入選作品はほとんどが1,400~1,600文字です。
先生は作文帳10ページも書いてくる子がいるって言ってたけど、決して特別な子というわけじゃなかったんですね。
次に作文の内容。
これがまた本当に子供が1人で書いたの?って思うくらいよく書けているんです。当たり前だけど(笑)
著作権などの都合上、全文載せることはできないけど参考までにある入賞作品を例にとって文章の流れを書き出してみます。
(題材)お母さんが病気になったこと
私はいつもこんな風にゆたんぽを入れてあげている
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その理由(お母さんが病気だから)
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湯たんぽの形状と用意する手順のまとめ
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湯たんぽを入れた時のお母さんの様子
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ちょっと前にお母さんが入院していた時の自分達の生活
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その時どんな生活を送りどう思っていたか
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お母さんの入院中にあった自分の誕生日の様子
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お母さんがいない誕生日をどう思ったか
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サプライズでお母さんが退院してきた
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どのくらい嬉しかったかの気持ち
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なんでお母さんが退院してきてくれたのか
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お母さんと過ごせた誕生日の様子と気持ち
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これからお母さんにしてあげたいこと
こりゃー、私でも書けないかも(笑)
こんなのが書ける一年生ってマジすごい。
入賞する作文に見た共通点とは
実際の作文が載せられないのでちょっとわかりにくいかもしれないんだけど、よく読んでみるとこの作文にも他の入賞作品にもある共通点があることに気が付いたんです。
①題材にした出来事を時系列で並べている
②出来事⇒気持ち⇒出来事⇒気持ちという流れで書かれている
③行動が細かく描写されている
④「かぎかっこ」で会話、(かっこ)に心の声を書いている子が多い
⑤「うれしかった」「楽しかった」など抽象的な言葉はほとんど使っていない
文章構成はもちろんだけど時系列に出来事を並べ、気持ちを細かく書いてるっていうのがポイントみたいです。
先生に聞いた!作文がうまく書けている子の書き方の特徴
丁度面談があったので毎回うまく書けないって泣いてふてくさる娘のためにも(笑)どうやって作文を書いたらいいかを先生に聞いてみました。
今は特に題材は決めていないので、自分が楽しかったことなどを書くように言っています。
まだ1年生なのでうまく書くっていうのは難しいと思いますから、あったことや感じたことが書けていればいいですよ。
担任の先生
娘的には出来事+感じたことを書いているらしいのでそこはOK。
ただ本人も私もどうしたらもっとうまく作文が書けるのかがわからないので、作文が上手に書けている子って何が違うのかをさらに聞いてみると…
作文がうまく書けている子ですか?
そうですねぇ・・・
うまいというか得意としている子は、1つの出来事に対して思ったことや感じたことをたくさん書けるところですかね…?
担任の先生
なるほど( ̄。 ̄)
まぁ先生もはっきりとは言えないところもあるみたいだけど、起こったことに対してどんな風に感じたかを書けるというのもポイントみたいです。
作文に気持ちを入れて書くようになる3つのコツ
作文を今よりも作文らしくするには「楽しかった」「おもしろかった」「悲しかった」以外の表現をすることです。
そこでどうやったら気持ちを色んな言葉で表せるようになるか。その方法も調べてみました。
1:日常の会話
普段から細かく観察して感じたことを話すようにする。
例えば
「すごかった」
ではなく
「今日は○○を見たんだけど、○○は近くで見るとこんな形でこんな色をしていたの。前に◆◆に行ったときに見た△△に似てたけど、それよりもすごい大きくてびっくりしたんだ。」
近くで見たら色や形が想像と違ってびっくりするほど大きくて”すごかった”んですよね。
こんな感じで普段からできるだけ細かく見たことや気持ちを表現して話す癖をつけていく。
2:語彙を増やす
気持ちを表す言葉、動きを表す言葉、様子を表す言葉、などを使って例文を作る遊びをする。
例えば
「おもしろかった」
ではなく
「スカッとした」
「うれしくなった」
「さっぱりとした」
「ワクワクした」
「気持ちが良くなった」
など、どういう”おもしろかった”のかを色んな表現ができるようにしていきます。
参考どんな感じかちょっとやってみたいならちびむすドリルがピッタリ。言葉の力をつけるための練習プリントが無料でダウンロードできちゃいます。
3:色んな体験をする
日頃感じられない体験をすると色んな言葉や表現を知り表現が豊かになることもあります。
内容は何でもOK!
- 旅行に行く
- 海に行く
- キャンプに行く
- おつかいを頼む
- DIYをする
普段していないことにはたくさんの”新しい”や”知らない”が詰まっているので自然とたくさんの言葉を知るチャンスなんです。
この他にも言葉の力をつけるために効果的と言われているものは色々あります。
- 新聞を読む
- 絵本を読む
- しりとり
- かるた
- なぞなぞ
ちなみにこの中で私が気になったのは「新聞」
これモンテッソーリ教育を取り入れた学童に行ってた時、毎日みんなで新聞を読んで思ったことを発表するっていうのをやってたんだけど、確かにその頃は事件や事故に対してすごく詳しかったし、「なぜ?」って聞いてくることが多かったです。
新聞とは言っても子ども向けなので、話題になっているニュースもわかりやすく解説しているし、漢字には全部ひらがながふってあるから1人でも十分読めるんです。
中でも朝日小学生新聞には、作文力をつけるために学校や塾で使われている作文練習の王道とされる「天声人語」がありますからね。
しかも中学受験に特化していることでも有名なので、入試に出題されそうな時事ネタが厳選されていたり、学習コーナーも多めなので作文&受験対策までできちゃうのも魅力。
作文はすぐに上手にはならないから、日々の積み重ねは大事だよね。
小学生の作文をうまく書くコツ~さいごに~
作文コンクールで入賞するような子の作文はこんな感じ。
●1,000文字以上
●出来事を時系列で並べ、出来事⇒気持ち⇒出来事⇒気持ちという順で書いている
●行動が細かく描写されている
●会話や心の声を具体的に書ていて「楽しかった」などの抽象的な表現はほとんどない
そしてなによりも色んな気持ちが自分の言葉で表現できるっていうのがポイントです。
だから普段からできるだけよく観察して感じたことを色んな言葉で話すようにするといいんです。
…って頭ではわかってるけど実際にやらせるのが難しいんだけどね。
ま、コンクールに選ばれるレベルにまではなろうとは思ってないけど、やっぱり子供が小さいうちは親が気持ちを引き出してあげられるように手伝ってあげることが大事かもしれませんよ。