一年生の読書感想文で書きやすい本とは?入賞した子が読んだおすすめ本と選び方も紹介します
小学校一年生の読書感想文をどれだけスムーズに進めるか。
それは本選びにかかっていると言っても過言ではないんです。
もちろん課題図書を選べば良いと言えばいいんだけど、どうせなら読書感想文が書きやすい子供が好きなお話にしてあげると楽しく読書感想文を書くことができますからね。
そこでこちらでは
●感想文に書かれていた内容
●読書感想文が書きやすい本の選び方
を紹介します。
なかなか進まない読書感想文を少しでも楽に終わらせちゃいましょう。
一年生の読書感想文におすすめ!入選した子が読んだ本12冊
一年生の読書感想文コンクールで入賞した感想文を読んでみたけど、全部に共通していたのは本の内容と自分の体験や気持ちがバランス良く書かれていると言うこと。
だから感想文が書きやすい本を選ぶのが大事なんです。
そこで読書感想文コンクールで入賞した子が読んでいた本のあらずじと、感想文の内容を紹介しま~す。
しゅくだい【いもとようこ】
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やぎのめえこ先生が、生徒のみんなにいいました。「みなさん、きょうのしゅくだいは“だっこ”です。おうちのひとにだっこしてもらってください。」みんなの前では「やだー」って言っていたもぐらのもぐくんは、急いでおうちに帰りますが、おかあさんは赤ちゃんのお世話に大忙しでかまってくれません。
でも夕ご飯の後、しゅくだいのことを言うと、おかあさんも、おとうさんも、おばあちゃんも、やさしくもぐをぎゅーっとだっこしてくれました。
引用:絵本ナビ
【感想文に書かれていた内容】
だっこの宿題なんて簡単でいいな。私も弟の世話でお母さんがなかなか話を聞いてくれないの。でもお風呂では膝に乗ったりぎゅっとしてもらったりして独り占めできることがとっても嬉しいの。(自分のエピソードと気持ちをまとめていました。)
このママにきーめた!【のぶみ】
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あかちゃんが空の上から一人のママをえらびます。
そこからママとお腹のあかちゃんとの対話がはじまりました。産まれてからは一緒の生活もはじまります。
ある日、毎日おこってばかりのママは、あかちゃんからひみつのおはなしを聞かされて号泣しました。
あかちゃんがママに伝えた、おはなしとは?
引用:絵本ナビ
【感想文に書かれていた内容】
赤ちゃんは生まれてくるときにお母さんはすごく大変なことを知った。そして私は生まれた後も体が弱かったので、お母さんはすごく心配してたくさん泣いたんだって話を聞いて2人で泣いちゃった。自分はお母さんを選んで生まれてきて良かった、きっとこの本の赤ちゃんも私と同じなんだね。
ママのスマホになりたい【のぶみ】
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お料理が終わると、スマホ。赤ちゃんをあやした後は、スマホ、テレビを見た後は、スマホ……。ママは、スマホばっかり見てて、全然自分のことを見てくれない、と困っているカンタロウ君がしたこととは……。
人気絵本作家・のぶみが描く、ママがわが子をぎゅっと抱きしめたくなる、ちょっぴり切なくて、あたたかい絵本。
引用:絵本ナビ
【感想文に書かれていた内容】
僕もお母さんに見てほしいけど忙しいからなかなか相手にしてもらえない。だから主人公と同じ。だから僕はお母さんの服になってずっとお母さんにくっついていたいって思う。でもお母さんは他にも仕事があって大変だからもっとお手伝いをしてお母さんと一緒の時間を作りたいな。
ひまわりのおか【ひまわりをうえた八人のお母さんと葉方舟】
宮城県石巻市立大川小学校。東日本大震災による津波で、児童74名の命が亡くなり行方不明となるという悲劇がおこりました。お母さんたちは、子どもたちが避難しようとめざした場所に、ヒマワリを植えはじめたのでした。
現地に赴いた作家・葉方丹さん、絵本作家・松成真理子さんがお母さん達からの辛い悲しみと同時に子どもたちへの愛情あふれるメッセージが込められた手紙、そして話を聞き作られた絵本です。
こんなかわいい子どもがいたんだよ、こんなやさしいお母さんたちとずっとずっといっしょなんだよ。このことが、絵本で伝えたかった思いです。
引用:絵本ナビ
【感想文に書かれていた内容】
福島県のおばあちゃんの家にあった本。84人の子供達が死んでしまったと知って僕も家の庭にひまわりを植えた。ひまわりが与えてくれる力についての考えもまとめています。最後は僕もお母さんを大事にしたいし、お母さん達は子供を大切に思っているのだと思います。
100円たんけん【中川ひろたか】
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コンビニで、おかしをおねだりしたら、「100円までよ」って言われた。100円ショップに行ったら、なんでも100円だった。
じゃあ、よそのお店では、100円で何が買えるのかな?と不思議に思ってお母さんと一緒に始めた「100円たんけん」
100円でお肉屋さん、魚屋さん、八百屋さん、お寿司屋さん、パンやさんでなにが買えるでしょう?
子どもたちにとって身近なねだん「100円」で買えるものをくらべてみながら、お金の役割や物の値打ちについて、考えるきっかけをくれる絵本です。
引用:絵本ナビ
【感想文に書かれていた内容】
自分が買い物に行って本と同じように100円で買えるものが色々あることを知った。さらに昔は物々交換だったことも知り、そんな時代だったらどうなっただろう?お金ってすごく価値があって大事なものなんだな。
おねえちゃんって、もうたいへん!【いとうみく】
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ママが再婚して、新しいパパの娘がココの妹になった。名前はナッちゃん、3歳。ナッちゃんは、ママにすっかりなついちゃってヤな感じ。おまけに6歳のココより背が高い!
しか大好きなおかあさんは、もうあたしだけのおかあさんじゃない。はんぶんこになっちゃった。
そんなおねえちゃんになったココの小さな成長物語。
引用:絵本ナビ
【感想文に書かれていた内容】
私にも弟が2人いる。だから本に出てくるココちゃんがどんなに大変なのか気持ちはよくわかるよ。(こんな時、あんな時)弟はなかなか言うことを聞かないから本当に大変。ね。でも可愛いところもあるんだ。きっとココちゃんも同じはずだから一緒に頑張ろう。
くまのこうちょうせんせい【こんのひとみ】
毎日大きな声であいさつをしていたくまの校長先生は、ある日病気で入院することになり、その後大きな声が出なくなってしまいました。
病院で色んな体験を通して大きな声を出そうとしても、出せないときがあるのだということを知った校長先生は病院から学校へ通うことを決心します。でも突然具合が悪くなってしまい…。
末期ガンと宣告されながら弱り行く自分の姿を子どもたちにありのままに見せ、命の尊さ、生きる意味を教え続けた神奈川県茅ヶ崎市の浜之郷小学校の校長・大瀬敏昭さんの実話をもとにしたお話です。
引用:絵本ナビ
【感想文に書かれていた内容】
本の表紙でひつじくんだけが下を向いているのが気になった。でも本を読んだらその気持ちがわかったけど、校長先生を助けるためにがんばって声を出したひつじくんはすごいと思った。自分も友達のために勇気を出したことがあるからわかるけどその時すごく嬉しかったんだ。大きな声を出せたひつじくんもきっと同じ気持ちだったよね。
ちょっとだけ【瀧村有子】
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赤ちゃんが生まれて、お母さんは忙しいので、なっちゃんはいろんなことを自分ひとりでやってみます。お姉さんになったからと頑張るなっちゃんですが、眠くなった時だけは、どうしてもお母さんに甘えたくなります。お姉さんになったことで感じる切なさ、それを乗り越えることで成長していく子どもの姿を、母親の深い愛情とともに描いています。
引用:絵本ナビ
【感想文に書かれていた内容】
主人公のなっちゃんと同じで僕の家にも赤ちゃんが来たからママは赤ちゃんの世話で忙しい。
僕も抱っこしてって言えなかったよ。でもママを助けようとひとりで色んな事をしたなっちゃんはすごい。(同じ境遇のなっちゃんの気持ちや自分の考えを織り交ぜ)最後はなっちゃんに頑張れを伝えます。
ぼくはおばけのおにいちゃん【あまんきみこ】
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お母さんかお仕事に出掛けてお留守番をしている時、ぼくがさみしがるチコの遊び相手をしていると、窓の外にかわいいオバケがこっちを見ているのをチコが見つけてぼくたちをつれて、夏の夜空へとびだした!
「ぼく」と「チコ」の兄妹がかわいいオバケちゃんと一緒に遊ぶファンタジーなお話。
【感想文に書かれていた内容】
私もお留守番をするけど、こんなおばけが出て来てくれたらいいなとワクワク。私の弟とだったらどんなだっただろう?でも実は弟とはあまり仲良くないから自信がない。本の2人のようにできないかもしれないけどもっと大きくなったら弟とも仲良くなれるかも?そしたらおばけがでてきても友達になれそう。
だるまちゃんとてんぐちゃん【加古里子】
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ながい鼻とかうちわとか、てんぐちゃんの持っているものを何でも欲しがるだるまちゃんの物語を、親しみやすい絵で語ってゆく、ユーモアあふれる絵本です。
引用:絵本ナビ
【感想文に書かれていた内容】
僕の妹もだるまちゃんと同じでワガママばかり言う。
すごくイヤだから○○したり○○したりして乗り切っているんだ。でもどうしてだるまちゃんはそんなことをするのかな?僕の妹がしてることと同じなのかな?なら僕はカッコいいお兄ちゃんになろうと思う。
はなちゃんのみそ汁【魚戸 おさむ】
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がんで残り少ない命を覚悟した母親が5歳の幼き娘に伝えたのは、ひとりでも生きていけるための力!
はなちゃんが自分がいなくても生きていけるようにと、料理や家族の大切さをはなに愛情いっぱいに教えはじめるのです。
どんな時でも朝起きたはなちゃんが真っ先に向かうのは台所。パパといっしょに朝ごはんをつくります。24時間テレビでもドラマ化された感動の実話です。
引用:絵本ナビ
【感想文に書かれていた内容】
はなちゃんはすごい。はなちゃんがお母さんから教えてもらったことはこんなこと。自分とは全然違うなぁ。
僕も絵本についていたみそ汁のレシピに挑戦してみたけど、なかなかうまくいかない(いくつかのエピソード)
でも出来上がった味噌汁を家族は美味しいと言って食べてくれた。僕もハナちゃんのようになりたいな。
ミルクが、にゅういんしたって?!【野村一秋】
ハムスターのミルクが死んだのに、「入院したの」と言っていた先生が、「あのね、みんなにあやまらなければいけないことがあるの」と、深呼吸をしてから話しはじめました。すると…
引用:絵本ナビ
【感想文に書かれていた内容】
ミルクが死んだことを言わなかった先生の気持ち、そして私のクラスで買っているカメとのかわいいエピソード(具体的にたくさん書かれています。)
天国に行ったミルクの気持ちはどんなかな?きっとこうだったんじゃないのかな?
感想文が書きやすい本ってどんな本?
どうです?
読書感想文が書けそうな本はありましたか?
どんな本が感想文が書きやすいかはその子次第なんだけど、まずは子供自身が読んでみたいと思う本を選ぶことが大事です。
それはお話の内容でもいいし、絵がカワイイとかでも良いんです。
イヤイヤ読んでも絶対にいい感想文は書けませんからね。
あと入賞作品の感想文を読んでみると【自分と似た環境の本】を選んだ子が多いことに気が付きました。
例えば兄弟がいる、ペットを飼っている、親はお父さんかお母さんだけ、おじいちゃんやおばあちゃんと暮らしているとかですね。
同じような境遇だと自分と比べたり自分だったらこうするのになど、自分の気持ちが書きやすいのです。
もしそういう【環境】がなければ、身近にいるお母さんやお父さん、お友達などとの出来事や、これまで経験したことと重ねてみてもいいですね。
読みたい本が見つからないなら課題図書から選ぼう
もしそれでもピンとくるものがなければ、ずばり課題図書から選びましょう。
まぁ大体課題図書って比較的感想文が書きやすいですからね。
ちなみにこれは娘が1年生だった時の2017年の課題図書。
先生達が教えてくれた読書感想文を書く時のポイントと併せて紹介します。
●アランの歯はでっかいぞこわーいぞ [ ピーター・ジャーヴィス ]
みんなを怖がらせるワニのアランとジャングルの仲間達のお話なので、お互いの関係をどきどきしながら見守ったこと、そしてアランに語り掛けるように感想をまとめるといい。
突然帰ってこなくなった飼い主への犬の思いが詰まった犬目線の本なので、自分と自分の友達や家族との関係を比べてみたり、自分の体験から感じたことをまとめるといいですね。
巣箱を作って森を守ろうとするお話なんだけど、巣箱を知らない子供もいるので客観的に森を守り続けたことに自分の感じたことを書くといいですね。
●ばあばは、だいじょうぶ (絵本・ちいさななかまたち) [ 楠 章子 ]
段々と認知症が進んでしまうおばあちゃんの話なので、自分のおばあちゃんと重ねてみるとエピソードも個性的だし気持ちも表現しやすいのでとても書きやすいはず。
おばあちゃん子には絶対におすすめしたい!
一年生の読書感想文におすすめの本!書きやすい本の選び方~まとめ~
ここで紹介した読書感想文におすすめの本はごく一部。
他にもたくさんいい本はあるので、とにかく『子どもが好きな本』『似てる部分や共感できるところがある本』を選ぶことです。
よく書けてると言われる感想文は自分の体験や気持ちと、本の内容や主人公の気持ちなどを織り交ぜて書かれているので、是非気持ちが乗りやすい本を選んで読書感想文に取り組んでくださいね。